安全運転コラム:警備員の指示、どこまで従う?迷った時の判断基準!

警備員の誘導!どこまで従えばいい!?

警備員の誘導!どこまで従えばいい!?

道路工事や商業施設の駐車場、イベント会場などで見かける警備員の誘導。
運転していると、「この指示に従っていいのか?」と迷うことはありませんか?
警備員の指示は絶対なのか、それとも交通ルールが優先されるのか。
今回は、警備員の誘導にどこまで従うべきなのかを詳しく解説します。

1. 警備員の誘導は法律上の義務?

まず、警備員は公務員ではなく、警察官でもありません。
そのため、警備員の指示には法的な強制力はありません

道路交通法では、運転者は「警察官の指示」に従う義務がありますが、警備員の指示はあくまで「補助的なもの」です。
したがって、警備員の誘導が明らかに交通ルールに違反している場合は、従わない選択も必要です。

ただし、以下のケースでは、警備員の指示に従うことが推奨されます。

  • 駐車場や商業施設内の誘導 → 施設管理者のルールに従う必要がある
  • 工事現場やイベント会場の交通整理 → 一時的な安全確保のための誘導

2. 警備員の指示に従うべきケース

(1) 駐車場・商業施設の誘導

ショッピングモールやイベント会場の駐車場では、多くの車が行き交い、混雑することがあります。
こうした場所では、警備員がスムーズな流れを作るために車を誘導しています。

従うべき理由
・駐車場は公道ではなく、施設の管理下にあるため、ルールに従うのが原則。
・混雑時に警備員の指示を無視すると、混乱や事故の原因になる。
・施設によっては、警備員の指示を守らない場合、トラブルの原因になり得る。

しかし、誘導ミスによって事故が発生した場合は、運転者自身の責任となるため、最終的な判断は慎重に。

(2) 工事現場や片側交互通行の誘導

道路工事や片側交互通行の現場では、警備員が通行のタイミングを管理しています。
この場合、警備員の指示に従うことでスムーズな交通の流れを維持できます。

従うべき理由
・工事現場では視界が悪く、警備員が安全なタイミングを判断している。
・片側通行時に指示を無視すると、対向車と衝突する危険がある。
・交通の流れを円滑にするため、警備員の役割が重要。

ただし、警備員の指示が明らかに危険を伴う場合は、慎重に判断し、必要なら停止して安全確認を行うことが大切です。

3. 警備員の指示に従わないほうがいいケース

(1) 明らかに交通ルールに違反している場合

例えば、以下のような場面では警備員の指示よりも道路交通法が優先されます。

従わないほうがいいケース
・赤信号を無視するような誘導
・一時停止すべき場所で「進め」と指示される
・交差点内で危険な進行を促される

こうしたケースでは、交通ルールを守ることが最優先です。
警備員の指示に従って事故を起こした場合でも、運転者の責任が問われることがあります。

(2) 安全が確保できない場合

もし警備員の誘導が不明瞭だったり、確認不足のまま進むよう指示されたりした場合は、無理に従わず、自分の判断で安全を確認することが重要です。

例)
・駐車場で「バックしてください」と言われたが、後方確認が不十分
・工事現場で「進め」と言われたが、視界が悪く危険

こうした場合は、無理に動かず、安全が確保できるまで待つか、自分で判断することが大切です。

4. 警備員とトラブルにならないために

警備員の指示と交通ルールが異なる場合、どのように対応すればよいのでしょうか?

(1) まずは冷静に状況を判断する

指示に従うか迷ったら、一度停止して周囲の状況を確認しましょう。
無理に動かず、自分の判断で安全を確保することが重要です。

(2) どうしても納得できない場合は警察へ相談

もし警備員の指示が不適切だと感じたら、その場で警察に相談するのも一つの方法です。
特に公道上での誘導に問題がある場合は、交通課に問い合わせるとよいでしょう。

(3) 無理に対立しない

警備員も仕事で誘導を行っています。
誤った指示があったとしても、冷静に対応し、必要なら一度停止して話し合うことで、トラブルを避けることができます。

5. まとめ

警備員の誘導は運転をスムーズにするための大切な役割を果たしますが、法的な強制力はないため、最終的な安全確認は運転者自身の責任です。

従うべきケース

  • 駐車場や商業施設内の誘導
  • 工事現場や片側通行の交通整理

従わないほうがいいケース

  • 赤信号無視や危険な誘導
  • 安全確認が不十分なままの指示

警備員の指示と交通ルールのどちらを優先すべきか迷ったときは、最優先すべきは「安全」です。
冷静に状況を判断し、安全第一の運転を心がけましょう。

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