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一発試験で普通免許を取得するまでの流れ
一発試験で普通免許を取得するまでの流れとポイントを以下にまとめてあります。
ご存知の方はスルーしてください。
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■一発試験で運転免許を取得するまでの具体的な流れ
10項目に分けて解説しています。
- 必要書類の準備
- 運転免許センターへ
- 最初は適性検査から
- 仮免許学科試験
- 仮免許技能試験
- 本免許学科試験
- 本免許技能試験
- 取得時講習
- 運転免許証の交付
- まとめ
一発試験とは?
一般的な運転免許の取り方と言えば、教習所に通うことが第一に挙げられます。
しかし、一発試験(一発免許)は、
運転免許取得に必要となる試験を全て運転免許センター(運転免許試験場)で
直接受験するという方法をいいます。
一発試験は、他に、一発免許、飛び込み試験などとも呼ばれます。
実際の試験内容は次のとおりです。
- 仮免許(学科試験、技能試験)
- 本免許(学科試験、技能試験)
そんな受験方法があるのは聞いたことはあったけど、
それで本当に運転免許が取れるのか?
と思う人も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、この受験方法で運転免許は取得できます。
そう言われても不安という方のために、
一発試験(一発免許)のメリットやデメリット、受験の流れを挙げていきます。
一発試験で運転免許を取得するまでの具体的な流れ
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必要書類の準備をする
・住民票原本(コピー不可)
本人名義で本籍地が記載されているもの。・証明写真(2枚)
縦3cm × 横2.4cm。・運転免許証
運転免許所持者のみ。・本人確認の身分証明書類
免許証
保険証
パスポート
住民基本台帳カード
などから用意できるもの1種類。・費用
受験費用、
免許交付料など手数料がかかります。・筆記用具
書類を書くのに持参しておくと便利です。・取消処分者講習修了証書
過去に運転免許の取消処分を受けた方。
欠格期間が終了し、
免許再取得に向け受講する必要があります。 -
いよいよ運転免許センターへ
運転免許センターに行き、まず最初に受付窓口で
・運転免許申請書
・質問票
をもらいます。書類の記入が終わったら、再び受付に行きます。
そして受験手続きをして手数料を納付します。手数料は以下の通りです。
一発試験仮免許
・受験料(2,850円)
・試験車使用料(1,550円)
・仮免許交付料(1,100円)一発試験本免許
・受験料(2,200円)
・試験車使用料(900円)
・仮免許交付料(2,050円) -
最初は適性検査から
適性検査は難しいものではありません。
視力検査
①視力が両眼で0.7以上、
一眼でそれぞれ0.3以上あることを確認します。②一眼の視力が0.3に満たない方、
若しくは一眼が見えない方については、
他眼の視力が0.7以上で、
視野が左右150度以上であること。色彩識別
赤・青・黄の3色の識別ができるかを確認します。聴力検査
普通の会話が聞き取れるかを確認します。身体
自動車の運転に支障を及ぼす身体障がいがないかを確認します。学力
日本語の読み書きができ、その内容を理解できるかを確認します。基本的に、
視力と色彩識別以外は、
一連の手続きの際の
やり取りの中で問題がなければ
特別に検査をすることはありません。ただし、障害等ある場合は事前に申し出ることが必要です
-
次が、仮免許学科試験
ここからがいよいよ本番です。
仮免学科試験は、◯✖️問題50問です。
そのうち45問以上正解で合格です。
学科対策はしっかりしておくことが大切です。
出題傾向や、運転免許試験ならではの文章表現など、慣れてしまえば心配ありません。
とにかく問題を解く数を増やし、問題に慣れておきましょう。 -
そして、仮免許技能試験
仮免技能試験では、試験官が助手席に乗り試験の採点を受けます。
採点は、減点方式で持ち点100点からスタートします。
試験終了のときに、持ち点が70点以上あれば合格です。ここで試験官が見ているポイントは次の通りです。
- 安全に対する気配りができ、各運転装置を正しい手順で操作ができているか。
_ - 車両感覚を身に付け、自車の走行位置を把握し、道路形態に合わせた速度と進路が選べているか。
具体的な練習ポイントを知りたい方は次の参考記事をご覧ください。
この仮免許技能試験が1番の山場と言っても過言ではありません。
本免許技能試験よりも難しい印象を受ける方が多いのも特徴です。仮免許技能試験は、初回受験で合格される方は少ないのが現実です。
2〜3回の受験が必要だと考えておく方が無難です。 - 安全に対する気配りができ、各運転装置を正しい手順で操作ができているか。
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本免許学科試験。学科試験はこれが最後です。
取得した仮免許証を持参して路上練習を行ってからの学科試験となります。
2時間の路上教習を5日に分けて5回以上行えば、本免学科試験を受けられます。路上教習をいつしたかについては、路上教習申告書に記載して提出することになっています。
※路上教習申告書は、仮免許試験に合格したときに渡されます。本免学科試験は、◯✖️問題90問とイラスト問題5問です。
(すべて◯✖️問題)合計100点満点のうち90点以上とれたら合格です。
本免許の学科試験は、仮免許の学科試験の範囲も当然含んでおります。
仮免許の試験範囲が6割以上を占めています。
新たな本免許の範囲は4割弱です。仮免許学科試験に比べると問題数が多い点は大変かも知れません。
しかし、大袈裟に難しい内容ではありません。特徴的なイラスト問題は、解きやすいことでも知られているほどです。
ただし、油断は禁物です。
受験に向け、練習問題だけは念入りにといておきましょう。 -
いよいよ最終最後の、本免許技能試験です。
いよいよ最後の本免技能試験です。
本免技能試験でも試験官が助手席に乗り試験の採点を受けます
採点は、減点方式で仮免技能試験と基本的に同じです。
持ち点100点からスタートします。
試験終了のときに、持ち点が70点以上あれば合格です。ここで試験官が見ているポイントは次の通りです。
- 安全に対する気配りができ、各運転装置を正しい手順で操作ができているか。
_ - 車両感覚を身に付け、自車の走行位置を把握し、道路形態に合わせた速度と進路が選べているか。
_ - 道路状況や交通状況について正しく認知し、正しく判断ができているか。
_ - 正しい認知・判断に基づく運転操作を円滑に行うことができているか。
_ - 他の交通への気配りをしながら、交通法規に従った基本的な走行ができているか。
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具体的な練習ポイントを知りたい方は次の参考記事をご覧ください。
- 安全に対する気配りができ、各運転装置を正しい手順で操作ができているか。
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最後に、取得時講習
上記の流れで全ての試験に合格したら、最後に取得時講習を受講します。
取得時講習とは、
「自動車等の運転に関する講習」と
「応急救護処置に関する講習」があります。しかし、
教習所などで特定教習を受けている人は免除されます。特定教習は仮免許を取った後に受けられます。
先に特定届出自動車教習所などを利用して受講しておくと、
最終の本免許技能試験に合格した際に、
運転免許証が即日免許交付となり都合がいいです。_
取得時講習については次の参考記事をご覧ください。
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特定届出自動車教習所については次の参考記事をご覧ください。 -
運転免許証の交付
上記の8の項目までを無事に終了すると、
念願の普通自動車第一種免許が交付されます。これでいよいよ運転免許所持者となります。
安全意識を高く持ち、
常に安全を心がけた良い運転をしていって下さい。 -
まとめ
「一発試験は難しい」
と聞くことが多い受験方法です。しかし、
実際に何がどう難しいのか?
と、質問をされると、「仮免許技能試験が一番の難所である。」
と私は答えています。これは、運転免許センターで
直接受験をした方の過去のデータを見ても判断できます。受験者数をはじめ、
合格率やそれに至る受験回数などは、
そこにある数字から計算し求められます。この辺のデータは
インターネット上にたくさん転がっていますので容易に確認できます。続いて 学科試験は、
自己学習で対応しやすいと言えます。つまり
何度も落ちる方は多くはありません。だから、
ご安心ください。では、問題の仮免許技能試験はなぜ難しいと言えるのか?
これには、次の3つ理由が挙げられます。
1)場内の検定コースを覚えづらい。
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2)検定車両に不慣れ。
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3)上記2項目から来る不安による緊張感。
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特に初回の試験では、
これらが重なると緊張のあまり、
思うように運転できずに不合格となってしまうことでしょう。また、次回の再試験の時も、
不合格を受けた印象が大きい人ほど、
それすらも更なる緊張を増幅させてしまうことになるわけです。でも、何度か再試験を受けていると、
1)場内の検定コースが頭に入ってくる。
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2)検定車両に慣れてくる。
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3)上記2項目から来る不安が和らぎ緊張感が減る。ここを苦労しながらも合格した人は、
最後の本免許技能試験では
それなりの試験に対する免疫ができていることから、
本来の実力を発揮しやすい状況になると考えられます。一発試験にメリットを見いだして挑戦をすると決めたなら、
以上のことを頭の片隅に留めておいて下さい。決して難易度が高い試験ではないということです。
むしろ、自分自身との戦いのように思えます。
自分自身のメンタルコントロールを大切にして欲しいと思います。
安全運転に必要なことは、
喜怒哀楽に流されないメンタルが重要だということです。一発試験では、
それらを養う良い機会のようにも思います。
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