試験官も苦悩。。。
試験官も苦悩。。。
とある現役試験官と、
週末の晩にお酒を飲みながら話していたときに聞いた内容です。
(※以下、現役試験官は安藤くん(仮名)、「K」は私とします。)
先日、駅の改札で偶然安藤くんと会いました。
かなり久々です。
「あれ?Kさんじゃないですか~」
「んっ?安藤くんじゃない!久しぶりだね~」っといった感じで、
仕事帰りでお互い時間に余裕があったので
「ちょっと一杯行こうか!」
となったわけです。
楽しく盛り上がっていた中で、
安藤くんがふと。。。
「最近、気が滅入っちゃて辛いんですよ。」
私は「何?、どうしたの???」と聞くと、
安藤くんが
意外というか、
なるほどという内容を話し始めたのです。
それは、
試験官である安藤くんは、
「受験生に不合格の結果を伝えるのが辛い」
というものでした。
技能試験終了後、
「今回は不合格です。」
の一言が特に辛いとのことでした。
よく使う台詞だけに悩んでいました。
受験生の中には、
「今回は不合格です。」
の言葉に、
怒り出す人もいれば、
泣き落としにくる人もいるらしく、
中でも、
免許を取らなければならない切実な事情を聞かされるケースが一番辛いと言っていました。
例えば、
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あるお爺さんは、
余命少ない奥さんを色々な思い出の場所に車で連れていってあげたいとか、
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ある婦人は、
家族が病院に行く際の送り迎えでどうしても免許が必要とか、
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ある青年は、
度重なる再試験で頭が狂いそうと暴れられたり、
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あるご主人は、
試験の為に何度も会社を休まされ会社をクビになったとか、
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などなど。
とにかく、
嘘でも本当だとしても
たくさんの恨み(の様な感覚)を背負うことが辛い様子でした。
安藤くんが言うには、
「落としたくて落としている訳じゃない。」ということで、
合格を出せるのなら、いくらでも「合格」と言いたい!
その方が、
喜ばれるし、
感謝もされるし、
どれだけ楽か。。。
ただ、合格基準に満たなければ、
どうしたって
「不合格」と言わなければならない。。。
春先は、
学生や社会人など受験者数が多くなる時期は、
この繰り返しが激しく、
胃痛や体調不良に悩まされる試験官も多くなるとも言っていました。
安藤くんが言うには、
技能試験はご存知の通り減点方式なのだから、
「一発アウトにさえならなければ、合格の可能性は高まる!」と。
数個の小さなミスであれば十分合格に値する内容もあるのに、
ノーミスでやらなければならないと、
強い自己プレッシャーをかけて、
試験に臨んでくるケースが多いとも言っていました。
この場合は一つの小さなミスをきっかけに、
その後の運転でバタバタッと加速度的に負の連鎖が始まる、と。
何度も再試験を受けている人は、
特にこのパターンが多いようです。
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完璧主義も時には必要ですが、
採点上の特性を考えたら
如何に少ない減点で乗り切るかを考えた方が良い結果に繋がるのでは
ということのようです。
更に安藤くんが言うには、
もし小さなミスがあっても、
いつまでもミスのことを考えるのではなく、
サッと頭を切り替え、
次の運転に臨んでくれれば合格が見込めるのに。。。
とも言っていました。
あと、
「何も練習や勉強をせずに来るのは勘弁して欲しい。
一発試験は、一か八かの一発勝負じゃないんだから。。。」
と言っていましたが、
全くその通りだと私も思いました。
安藤くんをはじめ、
他の試験官の方々も色々なご苦労があるようです。
。。。。。
と、まあこんな感じのお酒の席での話しでしたが、
皆さまの参考になるかどうか分かりませんが、
是非お伝えしたいテーマだったので
シェアしてみました。
受験する側の苦悩、合否を決定する側の苦悩。。。
あなたは、何をどの様に感じましたか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
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これから一発試験を受験するあなたの参考になればと思い掲載します。
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