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試験官を知り受験対策につなげよう
試験官はどのような人なのでしょう!?
技能試験の時、助手席で採点をする試験官に緊張してしまうことはよくある話です。
これは、受験時に誰もが経験することだと思います。
受験者が抱く試験官に対する印象としては、次のようなことが挙げられます。
- 愛想がない
- 口数が少ない
- 怖い
- 殆ど笑顔を見せない
- 厳しい
- ノリが悪い
- 不機嫌そうに見える
などなど。
これらは、悪口ではありませんので決して誤解しないようにしてくださいね。
でもなぜ、このような印象が多くなってしまうのでしょう?
そこで、本記事では『試験官』に焦点を当てた内容を記して行きたいと思います。
試験官とは!?
一発試験の技能試験を行う試験官は、一言で言えば警察官です。
そして、この警察官(運転免許試験官)になるには大変な苦労があることをご存知ですか?
・・・
公安委員会から運転免許試験官の指定を受けるには、いくつかの条件をクリアしなければなりません。
例えば、
- 25歳以上かつ巡査部長以上の階級の警察官であること。
もしくは、それに相当する警察職員であること。 - 運転免許試験官としての教養(680時間)教育を修了して公安委員会より指定を受けたもの。
などがあります。
これだけでも相当大変なご苦労があることが理解できると思います。
そして、運転免許試験官は、白バイ隊員や自動車警ら隊員としての経験者が多いのが特徴です。
・・・
少しづつでも試験官のイメージが湧いてきましたか?
この様に、試験官は厳しい規律、厳しい環境の中で歩んできているのです。
受験対策につなげる考え方
厳しい上下関係、規律、環境の中を歩んでいる試験官ですから、
当然その辺のことに対して考えが深いことが理解できると思います。
つまり、そのことを受験者は考えなければなりません。
例えば、
- 受験時の身なりに気をつけること。
(これは運転するのに相応しい服装などを気をつける。)
_ - ハキハキとした挨拶や返事をする。
(これは、礼儀やマナーがあることの表現になります。)
_ - 運転練習の努力を重ねてから受験すること。
(運任せの受験では試験官に見抜かれます。)
_ - テキパキとした動作を心がけること。
(ダラダラとした動作は運転の印象までも下げてしまいます。)
_ - 私語を慎むこと。
(本人の印象も悪くなります。また他者に迷惑をかけることになりかねません。)
_ - 不合格を伝えられたときこそ学ぶ姿勢を忘れないこと。
(人間性を見られます。次回の受験の糧にしましょう。)
_ - 特に合否の判定後は、感情を表に出しすぎることがない様にすること。
(他者への迷惑行為となる場合があります。会場を出てから泣くなり笑うなりしましょう。)
などなど。
でも、勘違いしないでいただきたいことがあります。
試験官は自分たち(警察官の世界)の規律や厳しさを受験生にも強要しようとしている訳ではありません。
試験官は、採点基準に応じて採点を行います。
決して運転の上手さだけを見ている訳ではありません。
前述した挨拶、礼儀、マナー、感情コントロール、練習、努力、準備などは、一見すると採点には直接関係なさそうに思えます。
しかし、これらは交通社会での運転マナーや、安全意識に直結する重要な要素であると言えます。
つまり、試験官は採点基準に応じた採点を行いつつも、受験生の安全意識や運転マナーもチェックしているという訳です。
これは、運転免許取得後に、重大事故等を起こすことがないように安全意識向上を図ることも視野に入れていることが理由です。
・・・
ここまで読み進めていただいた方なら、もう理解できたのではないでしょうか!?
どれだけ運転が上手くても明らかに安全意識が欠落している場合には『合格は非常に難しい』のは理解できると思います。
この記事の内容は地味な内容かもしれませんが、ぜひ理解しておいていただけると受験に役立つと思います。
余談ですが。
試験官は不合格を伝えるのは辛い様です。
出来るだけ合格を伝えたいと思うのが本音の様です。
合格を伝えれば、喜ばれ、感謝されることは解っています。
逆に、不合格を伝えれば、逆恨みされたり、泣かれたり、文句言われたり等、いろいろ辛く思うことになります。
試験官も大変だろうなと思います。
受験生も大変だろうなと思います。
それでも、それぞれの立場から、お互いの安全な良い未来を創るために進んで行けると最高だと思います。
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皆さまの安全意識の向上、また社会の安全運転推進において微力ながらも貢献できればと考えております。