45歳会社員が挑んだ一発試験!母のために再びハンドルを握るまで
はじめに
運転免許は、多くの人にとって生活の自由を広げる大切な資格です。
しかし一度失った免許を再び取り戻すことは、簡単な道のりではありません。
今回は、45歳の会社員男性が「一発試験」で再び免許を手にしたリアルな体験談をお届けします。
挫折や苦労を乗り越え、家族のために挑戦したストーリーは、これから一発試験を受けようとしている方に勇気を与えてくれるはずです。
免許取り消しからの再挑戦
彼が最初に免許を手にしたのは18歳のとき。
以来、仕事にもプライベートにも車は欠かせない存在でした。
しかし、度重なる違反を重ね、38歳の時に免許取り消しの処分を受けてしまいます。
最初は不便を感じたものの、都市部での生活では車がなくてもやっていける。
そう考え、運転からは完全に離れていました。
ところが、状況は一変します。
母親の介護が必要となり、どうしても車の運転が欠かせない状況に。
送迎や買い物、通院の付き添い。
日常生活を支えるためには、免許の再取得が避けられませんでした。
教習所ではなく一発試験を選んだ理由
「今さら若い子たちに混ざって、混雑した教習所に通うのは正直気が進まない」
彼はそう感じ、一発試験を選びました。
長年の運転経験があることから、「多少時間がかかっても必ず合格できる」という自信もありました。
さらに費用の面でも一発試験は大きな魅力。
家計への負担を減らしつつ、自分のペースで挑戦できることが決め手となったのです。
学科試験は順調に突破
学科試験に関しては、大きな不安はありませんでした。
過去の経験があるためか、学習内容は以前と大きく変わっておらず、参考書と問題集を使った独学で対策。
結果、仮免学科試験・本免学科試験ともに一発合格。
「やっぱりここは昔も今も同じだな」と自信を深めることができました。
苦戦した技能試験
一方で、彼を苦しめたのは技能試験でした。
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仮免許技能試験は8回目で合格
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本免許技能試験は3回目で合格
「やっぱり免許取り消し経験者には採点が厳しいのかな」。
試験のたびにそう感じたそうです。
実際、基本的な操作ができても、細かい確認不足や安全確認の甘さは容赦なく減点対象となります。
練習は、公認教習所ではなく数時間のスポット教習にとどめました。
路上教習については、会社の後輩に助手席に乗ってもらい実地で感覚を取り戻したそうです。
試験回数が増えるにつれ、合格に必要なポイントが少しずつ掴めてきます。
「どこで減点されやすいのか」「どんな運転姿勢が評価されるのか」が見えてくると、試験への恐怖も減り、冷静に挑めるようになりました。
4ヶ月にわたる挑戦の末に
挑戦を始めてから約4ヶ月。
ついに合格通知を受け取った瞬間、胸の中に込み上げてきたのは「やっと取り戻せた」という安堵と、「今度こそ大切にしたい」という誓いでした。
公認の自動車教習所に通うよりもはるかに費用を抑えて再取得できたのも、一発試験の大きな成果です。
家族のため、自分のために
再取得した免許は、ただ便利な移動手段を取り戻したというだけではありません。
母親の介護という大きな役割を果たすための大切なツールでもあります。
「これからは家族のために、安全運転を第一にする」
その決意を胸に、彼は再びハンドルを握ります。
これから挑戦する人へのメッセージ
彼の経験から導き出される、一発試験突破のコツは次の通りです。
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挫折しても諦めないこと
合格までに何度も落ちるのは当たり前。
試験を重ねるうちに、必ずコツが見えてきます。 -
スポット教習をうまく活用すること
完全独学では限界があります。
短時間でも教習所のプロからアドバイスを受ければ合格は近づきます。 -
安全確認を徹底すること
運転経験がある人ほど「慣れ」で流してしまいがち。
試験では誇張するくらいにしっかり確認する姿勢が求められます。 -
目的を忘れないこと
家族のため、自分のため、合格の先にある「本当の理由」を意識すれば、挫折しても立ち直れます。
おわりに
45歳という年齢での再挑戦は決して楽なものではありませんでした。
しかし彼は、家族を想う気持ちを支えに、一発試験を突破しました。
「免許を持つことの重さを、以前より深く感じている。だからこそ、これからは安全第一で運転を続けたい」
そう語る彼の姿には、ただ免許を取り戻しただけではない成長がありました。
これから挑戦する人に伝えたいのは「何歳からでも遅くない」ということ。
挑戦する勇気さえあれば、必ず合格へとつながる道が見えてきます。