バーストの原因はタイヤの空気圧に
タイヤのバースト、突然のリスクを未然に防ぐには!?

そのタイヤ、大丈夫?空気圧不足が招く突然のバースト!
■ 空気圧の重要性
私たちが毎日のように乗るクルマ。
その安全を支えているのが、わずか4つの「タイヤ」です。
路面と車体をつなぐ唯一のパーツであるタイヤは、実はとても繊細な部品。
なかでも空気圧は、安全性と快適性を大きく左右する重要な要素です。
タイヤの空気圧は、走行中の荷重を支え、適切なグリップ力を保つために欠かせません。
もし空気圧が適正でないと、接地面積や摩耗の仕方が偏り、ブレーキ性能やハンドリングにも悪影響を及ぼします。
特に高速走行時には、このわずかな圧力差が「重大なトラブル」へと発展しかねません。
■ なぜ空気圧が低下するとバーストしやすいのか
バースト(破裂)の大きな原因のひとつが「空気圧の低下」です。
タイヤ内の空気が少ないと、走行中にサイドウォール(側面部分)へ過度な負担がかかり、内部の構造が異常に発熱します。
この熱がゴムを劣化させ、最悪の場合は破裂。。。
つまり「バースト」を引き起こすのです。
また、空気圧が低い状態ではタイヤの変形が大きくなり、路面との摩擦も増加。
その結果、転がり抵抗が増して燃費も悪化します。
つまり、空気圧の管理を怠ることは、安全性だけでなく経済性にも悪影響を与えるのです。
■ どんな状況でバーストする確率が高まるのか
バーストが起こりやすいのは、以下のような条件が重なったときです。
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高速道路での長距離走行中
熱がこもりやすく、空気圧が不足していると内部温度が急上昇します。 -
重い荷物を積んでいるとき
車両重量が増えることで、タイヤにかかる荷重が大きくなり、サイドウォールへの負担が増します。 -
夏場など気温が高い日
路面温度が上がることでタイヤも高温になり、空気圧の低下と熱のダブルパンチで危険性が増します。 -
縁石や段差に強く接触した場合
内部のコードが切れる「内部損傷」が発生し、後から突然バーストするケースも少なくありません。
つまり、バーストは突発的な事故のように見えて、実は日常のメンテナンス不足から静かに進行しているトラブルなのです。
■ バーストを未然に防ぐ対策方法は!?
まず第一に、定期的な空気圧点検が欠かせません。
1か月に一度はガソリンスタンドや整備工場で空気圧を測定し、メーカー推奨値に合わせましょう。
長距離走行や高速道路に乗る前には必ず確認を。
また、タイヤの外観チェックも重要です。
亀裂、膨らみ、異物の刺さりなどを見つけたら、すぐに整備士へ相談を。
さらに、タイヤの寿命にも注目しましょう。
溝が残っていても、ゴムの経年劣化が進んでいる場合は安全とは言えません。
一般的に使用から5年以上経ったタイヤは交換を検討するのが安心です。
加えて、適正な空気圧での走行は燃費や乗り心地の向上にもつながります。
定期点検を「面倒な作業」と感じるのではなく、「安心を積み重ねる習慣」として取り入れることが大切です。
■ バースト時の対応方法は
もしも走行中にバーストしてしまったら、最も大切なのは「慌てないこと」です。
突然の破裂音とともに車体が大きく揺れますが、急ハンドルや急ブレーキは厳禁。
ステアリングをしっかり握り、少しずつアクセルを戻しながら車の安定を保ちます。
車が落ち着いてきたら、ハザードランプを点けて徐々に減速し、路肩などの安全な場所に停止しましょう。
スペアタイヤに交換できる場合は行い、難しいときはJAFなどのロードサービスを呼ぶのが賢明です。
バースト後のタイヤは、見た目以上に損傷しています。
自己判断で再利用せず、必ず専門店で点検・交換を行いましょう。
■ 日常的に空気圧を点検する習慣を
多くのドライバーは「まだ走れるから大丈夫」と考えがちですが、空気圧は知らないうちに徐々に低下します。
特に気温変化の大きい季節は要注意。
冬は低温で空気が収縮し、自然と圧力が下がる傾向にあります。
月に一度のチェックでも十分な効果があります。
最近では、空気圧センサーを搭載した車種も増え、ドライバーが異常をすぐに察知できるようになっています。
こうした技術を活用しながら、「安全を維持するための小さな習慣」を積み重ねていくことが、重大事故を防ぐ最善策です。
■ まとめ
タイヤのバーストは、決して他人事ではありません。
原因の多くは空気圧の低下という、日常の点検で防げるものです。
安全運転は「ハンドルさばき」よりも「整備の意識」から始まります。
わずか数分の空気圧チェックが、自分の命と大切な人の安全を守る第一歩です。
今日からでも、ガソリンを入れるついでに空気圧を確かめる。
そんな小さな行動が、大きな安心につながります。


